和歌山県の農家の三男として生まれる。9歳で小学校を中退し、丁稚(でっち)奉公のため大阪に出る。1910年(明治43)大阪電燈(でんとう)に入社し、工事員、検査員となる。1917年(大正6)同社を退き、改良ソケットの製造販売を行い独立する。翌年松下電気器具製作所(のちの松下電器産業、現パナソニック)を創業し、自転車用電池ランプ、電気アイロンを製造し、大成功を収める。また1930年代に事業部制、連盟店制度、正価販売制など斬新(ざんしん)な経営方法を駆使し、その発展を確固たるものにした。第二次世界大戦後は大量生産でコスト切下げに成功し、販売網の拡充とともに松下電器産業を超一流企業に成長させた。「経営の神様」とよばれるほどその手腕は高く評価されながら、1973年(昭和48)事業の第一線を退いた。 思想啓蒙(けいもう)運動にも尽力し、PHP(Peace and Happiness through Prosperity事業活動の繁栄によって社会の平和と幸福を達成しよう)運動などにも指導的役割を果たしている。また政治への関心を示す一例として、「松下政経塾」の創立(1980)があげられる。経営理念として「水道の哲学」(供給力の増大によっていかなる必要物資も無料同然となる)が有名である。自宅保管品、個人発送ですので、ご理解の上、入札していただきます。状態は写真の通りですが経年のため一部傷や汚れ等ある場合があります。領収書の発行は可能です。決済確認後、なるべく早めに発送させていただきます。