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CD-9Xシリーズ初代
銘機
Marantz
COMPACT DISC PLAYER
CD-94




商品について♪ あくまで経年のオーディオ機器ですので
説明文以外の画像に写りづらいスレ傷や汚れ等の使用感、
使用にともなうダメージは当然あるものとお考え下さい。
目立つダメージは説明文に記載しております。
機器である事をご理解の上ご入札下さい。



■出品商品
・CDプレイヤー：Marantz CD-94本体
・リモコン：Marantz RMC650


■商品紹介
当時、各社のCDプレーヤーは最新のD/Aコンバータ、最新のデジタルフィルターの搭載や独自回路の搭載、筐体に防振対策を施すなどそれぞれに工夫してしのぎを削っていました。

バブル絶頂期に発売され、価格を遥かに超えた内容でコストパフォーマンスに大変優れていた当時のMarantzおけるCDプレイヤー最上級機の出品になります。
今や伝説と化した、オーディオ史に名を残すCDM-1 & TDA1541を搭載、贅沢に物量投入されズシリと重いです。

Marantzと業務提携していたPHILIPSの超高級プロ用 CDプレーヤーLHH-2000(当時160万円)の技術が生かされた高級機で、デザインもLHH-2000の意匠を受け継いでおりシンプルでスタイリッシュ、堂々としたクールな風貌です。


■商品 ＜トレイ＞
モーターが弱っているようでトレイ動作不良です。
CD再生は問題ありません。
その他早送り等の各種操作も問題ありません。

本商品についてはトレイを動作させるモーターが弱いのか自動で開閉できませんがトレイは手の補助でおおむねOPEN/CLOSEできます。
トレイが閉じたあとにアームが下降してCDをクランプ(固定)する動作があります。
こちらの動作もモーターが弱いのかアームが降りきらないため、手でアーム下降用のプーリー(円盤)の回転を補助する必要があります。
なお、上記回転補助は天板を取り外さないとできません。
再生確認している際の画像は天板を外し上記補助をした後に天板を取り付けて再生し撮影しています。
なお、トレイ/アーム動作に関するセンサー類は問題ありません。

以上より、モーター周りを整備すれば快適にご使用できます。

余談ですがオークションに出てくるトレイ動作不良で再生未確認ジャンク品は、はっきり言って危険です。天板を外してトレイを手動で動かすなどすれば再生確認は出来るはずなので、何らかの原因で再生できないと思ってあらかた間違い無いです。

＜外観＞
天板中央付近の塗装が一部剥離してますのでタッチアップしてます。
少量の溶剤が付着しているのに気付かず放置してしまったためです。
ツメでカリカリするとそれなりに段差は感じますが凹みのような音質に影響ある致命的なキズではありません。
入手当初は気になるかもですが使ってれば気にならなくなる程度と思います。

シルクプリント(文字印字)にカスレ無し。
シーリングパネル歪み無しで動作良好。
スイッチ等パーツ類フルオリジナル。

それ以外は経年の機器ですので細かい小傷など当然ありますがこの年代の一般的なオーディオ機材よりも綺麗な 機器である事をご理解下さい。

＜ヘッドホン出力＞
問題無くクリアーに出力します。
驚くことに、経年の割にヘッドホンボリュームにガリが感じられません。
音質も非常に良く、ヘタなヘッドホンアンプ(HPA)を凌ぎます。
そもそもの、本機の良音質をダイレクトに出力してるのもありますがHPAも手抜きなしの印象でコストが掛かっているのが伺えます。

＜デジタル出力＞
光/75Ω同軸どちらも問題無くクリアーに出力します。
光出力端子は現在の一般的な角型とは異なり独自規格の丸形です。
（なお、CD-94初期型のみ独自規格の丸形端子でした）
当時専用ケーブルが販売されていました。このケーブルも今となってはレア品です。残念ながら私は所有しておりません。 オークション等でまれに見かけますのでご興味あればご入手下さい。
代わりにと言ってはなんですが、オマケで画像のリモコンをお付けします。
CD-94用リモコンではありませんがあらかたの操作が可能です。

ちなみに私は光ケーブル角型端子の先の細い部分を光出力の穴に突っ込んで養生テープで固定して使用しておりました。この ですがこのように無理に光出力を使わなくてもデジタル出力は75Ω同軸もありますのでご安心下さい。

＜アナログ出力＞
問題無くクリアーに出力します。
音質は後述します。

＜スイッチ類＞
問題ありません。
シーリングパネル内のスイッチはめったに使わないので極まれに反応がない場合ありますが、あれっと思って２度押しすれば以降は問題無く反応する程度でちょいちょい使ってればストレスありません。
機器である事をご理解下さい。

＜その他FTS機能や背面REMOTE CONTROL端子＞
以前は問題なかったですが最近使ってないので不明です。
使い方も忘れました。
保証できませんが全体の

■商品特徴
あらかたの音響機器に言えることですが、１つのシリーズの初代、あるいは１モデルの初期型は音質的に評価が高い傾向があります。
やはり初モノはメーカーの熱意が高く、音造りに音響技術者の意思がはっきりと感じられます。

Marantz CD-9Xシリーズ初代であるCD-94についてはトレイ前面に化粧板のある初期型(当商品)と、トレイ前面に化粧板のない後期型(Limited含む)が存在したと記憶しております。
後期型や後継モデルでコストダウンされるのはよくある話です。
実際に本商品の後期型は化粧板が省略されています。その他各部素材や内部など見えない部分がコストダウンされたかは不明です。
その点、本機は初期型ですので不安なく所有することができます。
（Limitedについては外観がゴールドに変更、光出力が角型端子に変更、及び底板が厚くなり重量増になった事のみが公式発表の変更点と記憶しております）
また、CD-94初期型で再生可能な機体はレアでめったに見かけません。

まずは知名度とシェア獲得のために高コスパで販売、その後は同様のスタイルで新技術投入や仕様変更などで音質や使い勝手をアレンジした後継モデルでシリーズ化しつつ開発費を回収していくパターンが多いです。

余談で少し極端な例ですがNECのA10初代はまさにそのケースで、高コスパどころかコストは完全に度外視、売れば売るほど赤字だったようです。

＜CDドライブメカ＞
CDドライブメカはLHH-2000などPHILIPSグループのプロ用機にも搭載されたCDドライブ史上超有名なスイングアームピックアップのCDM-1。レンズには収差が少なく温度特性にすぐれたローデンシュトック社製の多重ガラスレンズで高いピックアップ能力を実現していました。
なお、一般的にピックアップのレンズは大量生産の観点からプラスチック製が用いられますので、フルガラスはコストが掛かっています。もちろんガラス製のほうが性能が良いのは言うまでもありません。
スイングアーム方式とはピックアップの軌跡が円弧を描く方式の事で、CDの元祖であるオランダPHILIPS社と日本マランツの２社のみが採用しています。
この方式はPHILIPSのお家芸とも言えるもので、小型シングルビーム型レーザーピックアップを完全ダイナミックバランスのアームに収め、極めて安定したトレース能力を持ち高精度な信号ピックアップを可能にした大変優れた機構です。

なんとMarantzはそのCDM-1をさらに独自にチューンナップし本機に搭載しました。
従来のCDM-1ではメカニズム内にマウントされていたレーザーシグナル用プリアンプを分離独立させ回転系の振動からプリアンプを開放し、さらにプリアンプ回路も大規模にして音質的な有利性を獲得しています。
その他スペシャルチューン箇所としてアルミダイキャストのメカニズムユニットに補強リブを追加し剛性を高め振動対策を強化していました。

CDM-1自体の音質はデジタル臭くない温かみのある特性です。CDM-1のサウンドに占める影響は割と大きく、DACが違っても同傾向のサウンドとなる傾向があります。

余談ですが、最近ではピックアップ(PU)部の故障で別PUに換装されたCD-94/CDM-1もあるようです。
最近知ったため、どのような手法・部品で換装するのかまでは調べきれておりませんが、やはり音質的には別物になってしまうようです。
知らずにこのような機体を掴まされると最悪ですが、当商品は完全オリジナルですのでご安心下さい。PUの読み取りも安定しており問題ありません。
なお、基本的にはCDM-1は故障知らずと言われるほど信頼性の高い頑丈なユニットです。

＜D/Aコンバーター(DAC)＞
D/AコンバーターはDAC史上超有名でオーディオファンの間で語り継がれるTDA1541。16ビット解像度のマルチビットDACです。
マルチビットはサンプリング毎の瞬間、瞬間の電圧や電流を表現可能であり時間的な遅延が発生しないためアタック音などが明確です。いわゆるガツンとくる音が表現できます(対する１ビットDACは綺麗で優しい音になる傾向です)。
マルチビットDACは変換の直線性を保つのが難しく誤差を生じやすいため量産するのが難しく価格が高めになってしまいます。要はTDA1541無印の時点ですでに選別品ということです。
品質試験を通過した16ビットDACの直線性は完璧ですが生産コストは大きな欠点です。昨今のエコロジーやコスト削減に向けた世界的な動向から今後マルチビットDACが新規開発されることはないでしょう。
TDA1541にはさらに精度の観点で選別したシングルクラウン／ダブルクラウンの印が付けられたTDA1541A-S1やTDA1541A-R1などがありますが、これらは大げさに評価されすぎです。
「クラウン印にこだわるぐらいなら、DACの横に並んでいる14個のコンデンサーを交換した方がよほどインパクトがある」という情報ありますが全くその通りで、無印でも十分な性能を発揮していると感じております。
なお、当商品はコンデンサー含め全てオリジナルです。

TDA1541自体の音質は高域が若干ロールオフしておりファーストインプレッションはおとなしい音に感じるかもしれませんがそこはやはりマルチビット、奥の方に芯のあるソリッドな音です。
但し、音質はDACのみにあらずでDACの音をデジタル回路/アナログ回路でいかに引き出すかだと思います。音質総評は後述します。

＜音質総評＞
CDM-1の重心のある腰のすわったサウンドと、TDA1541のマルチビットらしい濃密で音の厚みのある豊かなサウンドをお楽しみいただけます。
抜けが良く輪郭のハッキリしたドラムの音や、ボーカルに関しては深さと奥行きが感じられ、広がりのあるコーラスもタップリと満喫できます。

CDM-1 & TDA1541の性能を発揮するために以下のコンストラクションとなっております。
・大出力パワーアンプなみの強力電源
・デジタル回路/オーディオ回路/サーボ回路/マイコン回路/ディスプレイ回路がそれぞれ独立し相互干渉を排除した回路基板
・筐体やメカユニットの剛性を高め振動対策を強化
上記に裏打ちされた無垢のCDM-1 & TDA1541 サウンドをご存知ない方には是非ご一聴いただきたいです。

銅ネジを多用するなど細かいこだわりが凝縮された機材で、Marantz CD-94設計者、及び音質マイスターの執念が感じられる音質です。
解像度/分解能や周波数特性うんぬんを聴くより、素直に音楽そのものを聴き、感じ取る方におすすめしたい銘機です。

電源投入直後から良い音を楽しめますが、本体がほんのり暖まってきた頃から本領を発揮し始めます。
聴きこむほどに本機の良さを理解できる事と思います。



早期終了し、整備/清掃後に値上げ再出品する場合があります。
金額や日時の都合によって、または、
知り合いが購入したがりますと早期終了/オークション取り消しする場合もあります。
入札＝落札の可能性もありますので、購入意志の明確な方のみの入札をお願い致します。
即決価格での入札の場合は入札＝落札になります。




お取引について♪ ■ご入札される前に
ご入札される前に画像を良くご確認いただき、十分なご調査・ご検討の上でご入札下さい。
あくまで個人出品者です。
店頭と同様の 商品到着後のメンテナンス代金等、二次的に発生した費用の負担はいたしかねます。
の商品に関しましては、
新品同様、完璧な物をお求めの方はご入札をお控え下さい。

うるさく思われるかもしれませんが、トラブル防止のため
- 商品 - なんでも悪意にとられる方、
- 確認不十分で入札される傾向の方、
- 短気で怒りやすい傾向の方、
- 態度がおおきい傾向の方、
上記いずれかに該当しそうな恐れのある方は入札をお控え下さい。



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